こんにちは。

採用改善コンサルタントの倉橋です。

今年の4月に働き改革関連法が施行されて、半年が経ちました。
この法施行で、確実に潮目が変わったと感じています。

顧問先様や関与先様からは「従業員から相談をされることが多くなった」という声を多く聞きます。
また、多くの経営者様からは「とにかく求人出しているけれど、応募がない」 「せっかく採用したのに辞められてしまった」 という、嘆きに近い声も多く聞きます。

いったい何が起こっているのでしょうか。

無論、労働力人口が減ってきている、スマホの登場や、Indeedなど無料で出せる求人支援ツールが出てきたことで求人情報が爆発的に増えているというのも背景にあるでしょう。

しかし、実は求人に困っている会社とそうでない会社と二極化している傾向があることも分かっています。

実際のところ、求人に困っていない会社は、応募が出せばしっかりと応募者が来てくれる。そんな会社がやっていることは何でしょうか。

それは、自社をホワイト企業へと変革していく方針を持っており、実践していること。これに尽きます。

求職者が転職を希望しているか、現在失業中のいずれにせよ自らブラック企業(もしくはブラックと感じる企業)に応募することはないはずです。これは、本記事をお読みのあなたも異論はないことでしょう。

筆者は、ハローワーク職業紹介部門の担当者と話をすることがありますが、求職者がまず確認するのは、年間休日が何日かということだそうです。

企業のホワイト化のために、社会保険等の完備や有給休暇取得率、年間休日を増加させることや残業時間の削減などはやらなければいけないこととなります。

面接時に最初は良いことを言っていたけれど実際は違ったため、求職者を失望させてしまう・・・そうすると辞められてしまうのは自明の理です。

人が集まる職場環境づくりをしなければいつまで経っても、求人・採用で悩むこととなります。

ホワイト化といっても何を指すのかピンと来ない方もおられるでしょう。一般財団法人 日本次世代企業普及機構が【企業が取り組むべき課題「ホワイト化」とは】というページをアップしております。ホワイト企業へと変革していくポイントを是非確認してもらいたいと思います。

https://jws-japan.or.jp/event/turn-to-white/

ご覧頂くと分かるのですが、「ビジネスモデル/生産性」「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」「ワーク・ライフバランス/健康経営」「柔軟な働き方」「人材育成/働きがい」「法令遵守」等複数のポイントがあり、これらを充実させるのは並大抵のことではありません。

ここまで読んで、「ホワイト化なんてうちは無理だ」と感じられる方が多いことでしょう。

あるいは、

「そんな上手くいくはずがない」
「求人広告をかければ大丈夫だ」
「すぐ辞める社員が悪い」
「自社のよさがよく伝わっていないだけ」

そう感じられる方もおられるでしょう。

確かに、ホワイト企業へと変革していくことは大変難しいことです。現場の理解が得られないこともあるでしょう。時には、これまでの業態を変えたり、自社の常識としてやってきたことを捨てなければならないこととなるのかもしれません。

いずれにせよ、採用・求人面は、何も手を打たなければ残念ながら、ガンと同じで自然に良くなっていくことはありません。人繰りにいつまでも悩まされ、最終的には廃業・閉店に向かって進んでいくだけです。

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